「なんでもできる」じゃないからこそ、使い続けている——3ヶ月使って、ようやく言語化できた。
Claude Proを契約して3ヶ月が経った。1週間時点のレビューでは「Projectsが別物だった」と書いたが、3ヶ月使った今、あの頃には見えていなかったことがいくつもある。
今回はその答え合わせと、3ヶ月で見えてきた「Claudeを使い続ける理由」を正直に書いてみようと思う。
→ Claude Proを契約して1週間——ProjectsとCoworkで変わったこと
目次
1. プロジェクトは3つから5つに増えた
1週間時点では、ブログ・セキュリティコンサル・地域DXの3プロジェクト体制だった。3ヶ月経った今、稼働しているプロジェクトは5つになっている。地域に関わるもの、個人的な事業、研修のカリキュラム検討——活動の幅が広がるたびに、プロジェクトが自然に増えていった。
これは想定していなかった変化だ。当初は「ブログ執筆のためのツール」という位置づけだったのが、今では考えごとをする場面のほぼすべてにClaudeがいる。プロジェクトごとに文脈が保存されているから、「どこまで話したっけ」がない。5つの別々の思考が、それぞれの部屋で続いている感覚だ。
2. Coworkの利用頻度は下がった。代わりにCodeを始めた
1週間レビューで紹介したCoworkは、思ったほど使っていない。週次のファイル整理など定型作業では活躍しているが、毎日触るツールにはならなかった。
代わりに始めたのが、Claude Codeでのアプリ開発だ。コードをほとんど書いたことがない僕が、対話しながらアプリを作り始めている。「開発を外注する」でも「自分で勉強してから作る」でもない、第三の選択肢がここにあった。これはまだ始めたばかりなので、形になったら別の記事で書きたい。
3. 使用制限に引っかかった。でも、それが良かった
1週間時点では「制限に引っかかったことはない」と書いた。3ヶ月使った今は、引っかかったことが何度かある。ただ、これが意外と悪くない。
制限がかかったら、他のことをしているうちに回復する。そしてこの強制的な中断が、むしろ良いリズムを作っていると感じている。
僕のClaudeの使い方は、ずっと張り付いて作業するというより「思考の整理」だ。考えを壁打ちして、整理して、また自分の頭で考える。思考には休息が必要だ。制限はその休息を半ば強制的に与えてくれる。出力マシンとして使い倒すスタイルなら不満だろうが、思考のパートナーとして使うなら、この「間」はむしろ機能している。
4. Geminiと併用してわかった「圧倒的な差」
この3ヶ月、Geminiとの併用も試してきた。結論から言うと、利用頻度は圧倒的にClaudeに偏った。
誤解のないように書くと、Geminiの性能が低いわけではない。情報収集ツールとしての性能はむしろ高い。ただ、僕にとっては「有料版を継続するほどではないかもしれない」というのが正直な感想だ。検索的な使い方なら無料の範囲で足りてしまう。
一方のClaudeは、思考の整理・文章の執筆・構成の壁打ちという「一緒に考える」場面で手放せなくなった。AnthropicがDoD案件を断った姿勢に共感して使い始めた話は以前書いたが、その後も6月にFable 5を公開するなど、開発の意欲が感じられる。企業姿勢と開発スピードの両方を見て、安心して使い続けられている。
→ AIツールの「企業姿勢」で選ぶ時代——僕がClaudeを使い始めた話
5. 「なんでもできる」じゃないからこそ
月額料金は、正直高いのかもしれない。他のLLMと比べると、Claudeは画像生成ができない。動画生成もできない。「あれもこれもできます」というカタログスペックでは、明らかに見劣りする。
でも3ヶ月使って気づいたのは、「なんでもできる」じゃないからこそ、利用目的が明確になるということだ。
うまく説明できるか分からないが——なんでもできるツールは、結局「何に使うか」を毎回自分で決めなければならない。Claudeは「考える・書く・整理する」に特化しているから、開いた瞬間に頭が思考モードに切り替わる。道具の輪郭がはっきりしているから、使い方に迷いがない。結果として、利用頻度が一番高くなった。機能の多さと、生活への定着度は、別の話なのだと思う。
6. 費用対効果:セミナー1本で答えが出た
費用対効果の話を具体的に書く。Claudeを使って何か事業を立ち上げたわけではない。ただ、7月にセミナーの登壇が1本決まった。
このセミナーの講師費用を考えると、Claude Proの1年分の費用は、それだけで十分に賄える計算になる。セミナーの企画も資料の構成も、Claudeと壁打ちしながら作ってきたものだ。直接の因果関係を証明することはできないが、僕の感覚としては「Claudeがいなければこのスピード感では動けなかった」と言える。
月額だけ見れば安くない。でも、それが生む動きまで含めて見れば、議論の余地なく回収できている。
解約という選択肢が、よぎったことすらない
3ヶ月で解約を考えたことは、一度もない。年払いにしているので現段階で解約の選択自体がないというのもあるが、次の更新タイミングでも「解約」という言葉がよぎることはないと思う。それくらい日常に組み込まれた。
最後に、3ヶ月使った今の視点で「どんな人にProをすすめるか」を書いておく。
・新しく事業を始めようとしている人——企画・文書・調査の壁打ち相手として、一人で始める心細さを補ってくれる。
・本当に「秘書」としてAIを活用したい人——プロジェクトで文脈を保持できるので、その場限りの応答ではなく継続的なパートナーになる。
・自分の考えを上手く文章にできない人——頭の中にあるものを、対話しながら言葉にしていける。これは想像以上に大きな価値だ。
1週間レビューでは「思考パートナーとしての完成度が上がった」と書いた。3ヶ月経った今は、もう少し踏み込んでこう言える。Claudeは、僕の活動の「インフラ」になった。
→ 「AIがコンサルを不要にする」は半分だけ正しい——本当に必要なのは”伴走者”だ
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・Claude Proを契約して1週間——ProjectsとCoworkで変わったこと
本記事の前編。契約直後の率直なファーストインプレッション。
・AIツールの「企業姿勢」で選ぶ時代——僕がClaudeを使い始めた話
そもそもなぜClaudeを選んだのかの原点記事。
・「AIがコンサルを不要にする」は半分だけ正しい——本当に必要なのは”伴走者”だ
AIを「伴走者」として使うという本記事に通じる考え方。


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